SENSATIONAL Design谷口謙吾 自叙伝

カナオ11. 6章 お礼参り

製菓屋さんに行くとそこには少しはんなり落ち着いた感じの
店員さんたちがわたしを出迎えてくれた。

わたしが焦った様子でお菓子を探している様子を見ると
何かのいつもの会議かと思ったのかも知らない
『お手伝いしましょうか?』
と駆け寄っててくる。

わたしがコンビニの店員さんたちの大体の人数を
計算して
『6、7人分2、3000円くらいで見繕って下さい』というと
『いつもの形でよろしいですか?』と

いつものお姉さんがささっと適当な形に見繕って
製菓を並べてくれた。

『それでお願いします。』
とわたし、いつもの鹿児島製菓屋さんにも
助けられながら、
その和菓子を持ってコンビニへと向かう。

お礼を持って少しドキドキなどしながら
レジのお姉さん方になんと言ってお礼を渡そうか?などと考える。

とりあえずはレジに向かって歩いて行き
出てくる言葉に任せる。

『先ほどは、ありがとうございました。
お陰様でとても助かりました。
大事な財布だったので本当に助かりました。
大した物ではありませんがささやかな気持ちのしるしです』

というと

レジの先輩ぷりっとしたちっちゃな店員さんは
『いえいえ、受け取るわけには行きません』と
返してくる。

それに対し、『いえ、ぜひお願いいたします』
と言って何とかお礼の品を受けとって
いただけた。

お礼参り完了である。

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