SENSATIONAL Design谷口謙吾 自叙伝

星空の旅人たち 1章 ●Daysの女

その優しく小さな長い髪の綺麗な女性、女優菅野美穂と知り合ったのは、
ほんの些細な出来事からだった。

あれは、ある日のこと、娘と息子を連れて
いつもの日課、土曜日の買い出しに社用車で出発した刻のことだった。

曲がり角を曲がって直線に差し掛かったその時
反対側車線から猛スピードで彼女の車DAYSやってきたのは、
その刻だった。

 

曲がり角を曲がったその瞬間、彼女は助手席にいる息子に向かって
一瞬、ニコッと笑い手を振った。

すると、助手席にいた息子も即座に反応して手を振り返していた。

あちらの運転席に一瞬見えた素敵で綺麗な女性に目を奪われていた
わたしは、ふと我に帰って息子に尋ねた。
『今の、誰!?』

わたしは、その人を見た瞬間、息子に思わず!
『今の誰??』
と問いただした。
息子は『ルカちゃんのお母さん』と言う。

そこから、わたしのチビ達への尋問とも呼べるような質問攻撃が始まった。

スーパーに着く前までの間に娘や息子達から
聞ける範囲全ての情報を取り入れて

傾向と対策を立て!

『よし!、いつものお礼にお菓子の差し入れをしよう』となり
『いつもお世話になってるんだから何かあった場合の連絡先も教えておいた方がいいよね?』

と聞くと娘も息子も満面の笑顔で『うん!』と
頷いたので
おしなべてそうする事にした。

それから、わたしは、急いで子ども達が遊びに行く
用意をしてる間にお菓子の差し入れと、
いつもあちらのお宅でいただいていたジュースなどを詰め、最後に連絡先代わりの自慢の力作デザイン名刺を『必ず‼︎渡して来い!』と言って渡していた。

向こうもわたしがグラフィックデザイナーだと
言うことは娘や息子たちの話しから分かっていたので話しが早そうだったからだ。

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