SENSATIONAL Design谷口謙吾 自叙伝

『電影熟女』 其の拾伍 息子の爆発的暴走

ひちゃこと友だち付き合いがある頃

息子のソウマは担任のクソ真面目で堅苦しいオカシタ先生とどうやらただ剃りが合わないだけらしかったが

学校に行ってはしょっちゅう揉め事や争いを
して帰って来る時期があった。

それは、帰り際に先生に呼び止められ
居残りの授業をし終わった後に
ただそこで待っていたのであろう友達との間で起きた。

いわば会話のすれ違いによる2対1
ただのラグビー部員達とこっちはサッカー日本代表候補の
喧嘩であったりした。

学校帰りの川で遊んでいた際にちょっとした言葉のすれ違いで起きた3対1、こちらはサッカー日本代表候補との喧嘩であったり

時としては5対1、これもこちらは1人の喧嘩で
あったりした。

 

言う人から言えば、多勢に無勢の喧嘩は

今どき、少ない方にその理由があると
言いたいらしいのだが

古臭いのかどうかは分からないが
わたしからすれば、男の喧嘩に
多勢に無勢はあり得ない。

しかも、多勢の方が負けている喧嘩で
多勢が泣き言を言って先生たちに泣きつくのは
初めて見ましたと言うものだ。

 

多勢でかかってきておいて負けたからと言って
また更に軍隊アリが軍隊アリを呼ぶ状態である。

ハッキリ言って馬鹿馬鹿しい。

そんなある日、事件は、起こった。

今度は、今までは同級生同士だった
多人数との喧嘩は

上級生との小競り合いにまで発展した。

これは後のここ辺りの地区の『本能寺の変』と呼ばれる
怪事件となる。

わたしの推測ではあるのだが
多人数との喧嘩にも負けずに勝って帰って来る
息子の強さが仇となったのか

学校の中で名が知れ渡り、上級生の耳にも入ったのでは
なかろうか

 

その日の喧嘩は、上級生7人対1の大喧嘩と
なった。

しかも、今までの同級生との喧嘩の中で
担任や学校側の対処や正しい指導は
一度も行われていない。

こんな事が起きても仕方がない状況である。
なんとも、遺憾し難い…

ひちゃこにも相談をするが半ば呆れ顔である。

 

ある日
娘のサヤが『パパ、ソウマが皆んなにヤられてる』

みんなと言われて、わたしも思わず
スリッパを履いて見に行ったほどである。

姉の娘サヤと5人の女友達が見守る中

サヤの話とはちょっと違い

息子は、上級生達相手にイキって戦いを
している。

娘から報告を受けて上の鉄柵から
見守るわたし。

わたしとしては、子ども達の喧嘩に
親が首を突っ込もうなんて野暮な考えは
全くない。

上級生男子に蹴りを入れ、顔面パンチを
食らわす息子。

どこがヤられているのだ??

途中まで、見ていたがいたたまれなくなったのか
勝敗が決まったと思ったのか帰り始める娘の友達5人組

その5人組が目の前にいたわたしを発見し
何か言いた気にしながら、前を通り過ぎたと
思った瞬間

今までなり行きを見ていた女子達5人組が言った
『ソウマ君は悪くない』と今、集団で固まっている
6年生達が喧嘩しているところに割り込んで来た。

『5年生が悪い』と

かくして、またしても、上級生7人相手に
簡単に勝利を収めてきた息子ではあった。

そんな話しが続きに続いていた時期だった。
そんな時期だったのだ。

思春期特有のギャングエイジの
あり得る爆発的暴走なのだ。

その話しをひちゃこにする度に
わたしとひちゃことの距離に

 

なぜだか溝が開いていくのだった。

 

00:11 watashi ただ、手を繋いで欲しかった
00:12 watashi “ハグして欲しかっただけ
なの温もりに飢えてるのかなぁ??”

00:12 ひちゃこ わかった。

00:13 watashi ん?

00:13 ひちゃこ 私のガサガサの手で良ければ繋ぐよ😅
00:13 ひちゃこ 今度ね。

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