SENSATIONAL Design谷口謙吾 自叙伝

『電影熟女』 其の拾弐 宗教の壁

わたしたち親子3人は、ひちゃこに連れられ
少し宗教性を感じさせられるタイトルの
真理の教えが入り込んだ、楽しくもまぁ
理解はできる映画を観ることとなった。

チビ達はドラえもんが観れないことに
一旦はガッカリはしたものの

そこは子どもたちの順応の速さなのか
今、始まったものに集中力の全てを持っていった。

わたしは、映画が始まると共に流れ込んでいく
宗教性に子供たちは大丈夫なのだろうか???

と、かなりの不安を覚え、
何度も子供たちの方を振り返り確認をしたほどだ。

それくらいの宗教性を感じる代物だった。

ひちゃこはポップコーンを買ってきて
子どもに餌を与え、子供たちは適応力で
とりあえずは映画を観れると
嬉しげだ。

映画が始まる前にわたしは先日、貰った
バレンタインデーのお返し

ホワイトデーのプレゼントを喜ぶかと嬉しげな娘と目配せしながら渡すことにした。

それを貰ったひちゃこは楽しそうに
『開けてもいい?』と聞いてくるので
『もちろん!』と頷くと

彼女は、嬉しそうにプレゼントを開けた。
彼女は彼女の好きな紅茶を見ると
『ありがとう』と言い
もう一つの包みを見て『こっちは何?』

という感じ、気になった様子で中身を確認するひちゃこ。
『万年筆??』と書道八段の腕前のひちゃこが嬉しそうに言うが

残念ながらそんな大層なものまでは
流石に知り合ってそんなに立たないひちゃこに
購入できないでいたわたしではあった。

ひとまず、プレゼントの品評会は終わり
映画が始まる。どうやら日本を救うために
大和撫子たちが
敵に立ち向かうと言うストーリーらしい。

作品自体はよくできていて面白い作りではあったが
なんだか政治的、宗教的な強いメッセージ性を感じる作品。

果たして本当に子供たちは大丈夫だろうか?
と気になりつつも、ひちゃこと、わたし達は
映画館でのそれはそれは長い時間を過ごした。

映画もやっとのことで終わり、ひちゃこはわたし達に
再び、いつものクッキーの手土産を渡しながら

ドラえもんをまだ観ている自分の子供たちを
待つ間にわたし達を丁寧に見送ってくれた。

一時の不安を残しながら…その長い時間は過ぎた

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