父子家庭パパとチビ達

お盆長男と田舎からの家路。

長男とその姉の2人は夏休みを利用して、婆ちゃんのいる鹿児島は大隅地方に帰省していた。2人は小学校中学年と低学年の手の掛かる盛り。勿論、婆ちゃんも手を焼いていた事だろう。私は、そんな中、お盆を利用して13日から15日まで帰省するつもりでいた。

そして、久々にチビ達に会える喜びと田舎道の懐かしさでいささか興奮しながら家路を急いだ。私は、その日興奮でもしたのかそれとも前日までの疲れのためか夜10時には就寝し、朝の4時には目が覚めていた。その後、4時には起きているという母と連絡を取って家を出たのだから朝の道路はだいぶ空いていた。

早いうち7時前には実家に着き朝食を取っていたチビ達とも久しぶりの再会を果たした。「パパ〜パパ〜」と2人とも寄ってくる。可愛いものである。

久しぶりの母も元気そうだ。早速、爺ちゃん、お父さんの仏壇に手を合わせゆっくりする。母の話では後から途中通ってきた場所にぶどう狩りに行くらしい。だから、2階で3人ゆっくりしろと言う。「なんで?2階でなのさ??」と聞くと母は「私がゆっくり出来ないから」とまじめな顔で言った。

しばらく、持ってきたパソコンでチビ達にドラえもんを見せながら横になっているといつの間にか私は寝むってしまっていた。

しばらくすると、ぶどう狩りにいくらしいので用意をして下に降りる。長男は言うことを聞かずにまた姉にちょっかいを出していたので怒られていた。

それから、わたしの運転でぶどう農園まで出かけた。今年は雨が多かったせいと時期も遅かった為、ぶどうが少ない。と母。

なんとか、大きくて美味しそうなぶどうを選り好みして取り帰った。帰りに道の駅に寄って帰ったのだが、姉が黙って婆ちゃんの手伝いをしているのに対して長男は「婆ちゃん!!アレ買ってコレ買って」がうるさくまた怒られていた。

家に帰り出てきたご飯は私がリクエストした大隅うなぎ皆んなで何杯もお代わりしながら平らげた。

その後は、お寺に行ってヒイバアちゃんのお見舞いに行くという日程だったのだが、私は父の死後から急に通うようになったお寺になかなか馴染めない。もともとお手洗いが近いのもあってその場にずっとはいられないのだ。

それは、私に似た??長男も同じらしくあまり気乗りがしてないようだ。長男にそれとなくサインを送ってみる。「おい、もしトイレに行きたくなったらすぐパパにトイレに行きたい」って言うんだぞ!分かったのか分かってないのか長男が頷く。

それから、30分くらいはお坊さんの有難いお経を聞いていた。今度は講話に入るというタイミングでチャンス到来。何人かの若者も外に出した。私は、長男にトイレに行こうと話しかけてその場を連れ出した。

外に出た皆もお寺の長い諸々に疲れたようで思い思いに散って行く。私と長男はとりあえずトイレに行き自動販売機を探した。長男はさっき私が行ったことが今理解できたようで、「今度から外に出たい時にはトイレに行きたい」と言えばいいのと言ってきた。

そして、私達親子はクーラーの効いた車の中でジュースを飲みながらお寺の講話が終わるのを待っていた。

途中、もう一回トイレに行っておこうということになりトイレに行くと長男が鼻血を出した。しばらくするとすぐに止まったところで、法事が終わったようだ。母が「どこに行っていたの」と言うので長男が鼻血を出したもんだからと伝えことなきを終えた。

それからは、ヒイ婆ちゃんのお見舞いに行ったのだがヒイ婆ちゃんは運動の時間が始まると言って帰って行ってしまった。

夕方帰りになると大型の台風が来ていると言うことを知りお盆明けに仕事を抱えていた私はいつ帰るかを考えていた。が、それにしても朝から婆ちゃんの長男に対する怒り方が激しい。だいぶ気にはなっていた、、、

なので、結局日帰りにはなるけれども仕事の件もあるし長男を連れて自宅に帰ることに決めた。婆ちゃんも長男も大変だろうからだ。

そして、私と長男は男同士2人車に乗って田舎からの家路に着いたのだ。それからは、長男との2人きりのドライブの時間になった。長男は普段私たちと話す時甘え口調でたどたどしく話をするものだから、私は長男はあまり話が得意ではないものだと思っていた。

しかしながら、家路の3時間長男の怒涛のマシンガントークが始まったのには驚いた。サッカーの話から、友達との小競り合い、知っている知識に、学校の話しなどなど立て続けにダーッっと喋るわ喋るそれは良いラジオ代わりになる程だった。そのボキャブラリーに感心しながらもそれだけ喋りたかったんだななどと思いながら、息子の話に相槌を打ちながらドライブした。

長男曰く、パパに早く会いたかった今日会えて嬉しかったんだから早く迎えにきて欲しかったなどと可愛いことを言う。

明日から、大型の台風が来ると言うこともあり帰りにお店で食材を買い集めながら帰宅したが、長男にとって長女にとってパパとある程度の距離があったこの夏の期間は良い経験になるだろう。

なんてかくいう私も長女・長男の顔を見たときはホッとしたものだ!!家族が一緒の大切さ有難さをこの上なく実感した夏だった。これから長男と台風から身を守るために家に籠るのだが、分かる人には分かるであろうがこの長男と2人きりの防災がまた大変だったことも分かっていただきたい…笑笑

 

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